日本語教育能力検定試験の勉強方法について

こんにちは。
KEC日本語学院では、検定対策後期コースがスタートしました。

この試験は、何点取れば、合格という試験ではなく受験者の中で点数が高かった人が合格できる試験です。

令和3年度に実施された試験では、受験者8,301人のうち2,465人が合格しました。

今回は、KECの検定対策講座を受講され、見事合格された方からお聞きした勉強方法をいくつかご紹介します。

■用語をふせんに書き、キッチンに貼って洗い物をしているときに眺める。
→用語の暗記は必須なので、その用語に触れる機会を増やすことは、本当に大切です。
用語の説明が自分の言葉でできるようになるまでがんばりましょう。

■苦手分野のまとめノートを作る。
→検定試験は、ゆっくり考えて解く時間がないので、知識を整理して覚えていないと時間が足りなくなります。ノートにまとめるのは時間が掛かりますが、知識を整理するためにぜひ自分だけのまとめノートを用意しましょう。試験当日に参考書をたくさん持っていくのは大変なので、自分で作ったまとめノートを持っていくこともお勧めです。

■過去問を過去3年分3回は必ずやる。(多ければ多いほどいい!)
→試験の傾向をつかむには過去問をするのが一番です!
なんとなく正解した、なんとなく間違えたという問題がないように、しっかりじっくり過去問に向き合いましょう。
また、満点を目指さないといけない試験ではないので、捨て問題がどれかを見極めたり、時間を意識して解く練習にも過去問はとても役に立ちます。

 

以上、勉強方法のご紹介でした。
令和4年度の検定合格に向けて、頑張りましょう!

日本語教師の国家資格化について

国家資格化の詳細が決定されるまでは、今まで通りの日本語教師の要件が適用されます。

日本語教師の要件は、下記のいずれかの項目に該当する者とされています(概要※法務省告示)。

① 日本語教育主専攻または副専攻修了
② 日本語教育能力検定試験合格
③ 学士の学位を有し、かつ、日本語教師養成講座420時間修了(文化庁届出受理講座)

令和元年6月28日に公布、施行された【日本語教育の推進に関する法律(令和元年法律第48号)】で触れられている「質の高い日本語教育の提供が課題」となっている現状を受け、外国人などに日本語を教えるための新たな国家資格の制度設計が行われています。

令和3年8月20日に公表された文化庁の「日本語教育の推進のための仕組みについて(報告)」では、「日本語教師が必要とする上記の幅広い教養と問題解決能力は必ずしも大学・大学院のみで培われるものではない点や、内閣提出法として成立した類似の名称独占国家資格においても、学士以上の学位を資格取得要件にしている例がない点等から、学士以上の学位を資格取得要件にはしないこととする」とされました。

現在では、「日本語教師の国家資格に関すること」として、以下の内容が議論されています(決定ではありません)。

●筆記試験
・筆記試験の内容既存の民間試験も踏まえて検討。その際、登録日本語教員の資格取得には、筆記試 験合格のほかに教育実習も要件とされることから、受験者の負担に配慮しつつ日本語教師の質・量    の充実に資するよう、試験の内容、方法を検討

・筆記試験の免除の対象者や免除する試験の範囲
法施行後、文部科学大臣が指定した養成機関で養成課程を修了した者については、筆記試験の一部を免除

●教育実習
・教育実習の内容
教育実習の担当教員の資格等を検討

・教育実習の免除の対象者
法施行後、文部科学大臣が指定した養成機関で養成課程を修了した者については、教育実習を免除

●現職の日本語教師に関しては、経過措置として内容を検討
大枠の関連法案が可決成立した場合も、筆記試験と教育実習の内容、方法等の決定には、相当の期間を要します。今後も注視していかなければなりません。

日本語の授業の流れ

皆さん、こんにちは。

6月ごろから国内の日本語学校は、完全対面式の授業スタイルになってきました。

KECの修了生で、就職してからオンライン授業をされていた方から5月にやっと学生に会えて、教室で対面授業ができるようになってKECで学んだことをすごく活かせて嬉しいですというご報告をいただきました。

特に授業の組み立て方について実践形式で学べたことが現場で役に立っているとのことでした。

皆さんは、日本語の授業はどのような流れだと思いますか。

KECでは「みんなの日本語」というテキストを使って初級レベルの学生に日本語で日本語を教える方法を勉強することができます。

大きく分けると4つの流れを勉強していきます。

 

ウォーミングアップ

授業の初めにします。学生をリラックスさせたり、「これから勉強するよ!」という雰囲気にさせたりすることが目的です。

学生のレベルに合った声掛けのレパートリーを増やしていきましょう!

 

文型導入

文型の意味・使い方を教えます。

わかりやすい場面を設定して学生に伝える工夫が必要になります。

この文型導入は、教師の腕の見せ所で一番大切です!

KECでは「文型導入」の課題が一番多いです。

導入のやり方はいろいろあるので、学生のレベルや文型に合わせてやり方を変えられる教師になりましょう。

 

基本練習

文型の意味・使い方がわかった学生にその文型の形を覚えてもらうための活動です。

定着のために文字カートや絵カードを使って何度も文型のリピートをさせたりします。ここでは、学生を飽きさせないための工夫が必要になります。

 

応用練習

基本練習で覚えたことを、使えるようになってもらうための活動です。

会話練習、インタビュー、ゲームなどコミュニケーション力を意識した練習になります。

学生が楽しんで参加してくれる活動を考えてみましょう。

最初はやり方がわからなかったり、失敗することもありますが、何度も練習して自分の授業スタイルを身に付け、現場で活躍できる教師を目指しましょう!

 

6月より入国者数が2倍に!

 報道によりますと「政府は新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、1日当たりの入国・帰国者数の上限を現在の「1万人程度」から6月に「2万人程度」に引き上げる方向で調整」とのこと。

 現状でも日本語教師求人サイトの掲載数は急増していることを考えると、入国制限緩和の「1万人程度」⇒「2万人程度」は、更に求人に拍車をかけると考えられます。

・日本語教師不足の懸念も?

おおよそ2年間、入国待機の受講生・技能実習生の入国により、一部の日本語学校や日本語教育機関等では、「日本語教師不足という現象が起こるのでは?」と心配される声もあります。

・日本語教師不足になっても、授業ができなければ採用されない。

仮に日本語教師不足という状態になっても、日本語教師採用試験には、模擬授業が課せられます。授業ができるかどうかが採用基準であることには変わりはありません。日本語教師養成講座で数回しか模擬授業を経験していない方には、とても高いハードルです。

KECでは、指導経験(家庭教師・塾講師等)の全くない方にも即戦力として活躍できるように実践演習と教育実習の合計58回の模擬授業体験でじっくり日本語教師として指導力を養成いたします。未経験の方もご安心ください。

【日本語教師養成講座修了後のフォロー 費用の安さをトータルで考える】

・日本語教師求人数が明らかに増えています。

   日本語教師の求人サイトを見ると、入国規制緩和前後では、明らかに求人掲載数が増えています。3月に入って日本語学校に履歴書を送信(郵送)された方は、少なくないはずです。こんな状況で必要なのが、相談できる人ではないでしょうか?「この学校に応募したいけど、どんな学校かな?」「面接では、どんなこと聞かれるのかな?」「模擬授業は、どの内容をやるの?」等々、なかなか不安材料山積みですよね。

   KECでは、既に修了された方でも、気軽で各校所長や職員に相談戴けます。情報提供も行っていますので、半永久的(ちょっとオーバーな表現ですが…)にお付き合い戴けます。

 

・日本語教師養成講座修了後に推薦状作成依頼

    国際交流基金やJICA等に応募する場合は、推薦状が必要になります。しかしながら、今さら大学時代の教授や会社の上司(元上司という場合もあります)に事情を話して、書いてもらうのは、大変です。ちょっとしたお礼が必要になったりして…。でも、KECなら安心です。受講生、修了生の方で推薦状が必要になった場合は、あなたのことを一番知っている各校舎の所長が、作成致します。但し、明日迄とか3日後迄に必要というのは作業的に難しいので、早めにご連絡ください。

 

【日本語教師養成講座 オンライン講座】

・オンラインか?対面か?

 コロナウイルスの影響もあって、日本語教師養成講座には、オンラインで受講する講座と対面受講の講座があります。特に基礎理論クラスは、オンライン(動画)で受講する場合、モチベーションを維持するのが大変かもしれません。「いつでも、観れるから、週末にまとめて観よう」「今日は、疲れたから、また、明日」等々、「いつでも観れる」⇒「いつか観よう」となってしまう場合もあります。「時間が決まっている」「他の受講生さんがいる方が、スイッチが入る」という方は、対面クラスが向いているかもしれません。どちらか一方というよりは、仕事や学校の都合、感染状況により、対面とオンライン(動画)を切り替えることが出来るスタイルが理想です。

・オンライン⇔対面受講のハイブリッド受講

 オンライン(動画)だけの受講しかできない場合は、「最後まで受講できるか心配」「一人で、できるかなあ?」等の不安を持つ方もおられます。

そこで、KECの基礎理論クラスでは、オンライン⇔対面受講の両方ができるハイブリッド受講方式を採用。基本は、対面受講で登録しておき、状況に応じ、オンライン(動画)受講も可能です。もちろん、その逆も可能です。

 

・日本語教師として必要な知識の定着度を確認します。

 KECでは、オンライン(動画)受講でも、対面受講でも、各科目ごとに試験を行い、その定着度をしっかり確認致します。また、KEC独自のレジュメ教材により、ただ観ているだけ、聞いているだけの授業ではなく、記憶に残り、更に忘れにくいご自身専用のレジュメ教材です。受講生の中には、「このレジュメ教材さえ、やっておけば、基礎はバッチリ」という方も、おられます。その方は、日本語教育能力検定試験に見事、1回で合格されました。

【日本語教師養成講座 おすすめの受講方法】

・仕事をしながら、日本語教師の資格を取得。

現在の仕事を続けながら、日本語教師の資格取得を目指す方は、結構おられます。学生時代に留学生に日本語を教えた事や、外国人との関わりを持った経験から、「やっぱり、海外との繋がりがある仕事をしたい!」「今の仕事は、しっくりこない」と考える方は少なくありません。

 

・確実に日本語教師の資格取得を目指す

仕事をしていると、「残業が多い」「ほとんど、定時でしっかり終わる」「土日も月1回位は出勤するかも」等々、会社や業種により、状況は様々です。そこで、日本語教師養成講座選びに重要なのは、「校舎内で振替受講ができる」「校舎間で振替受講ができる」「A校舎とB校舎との併行受講ができる」「振替受講期間に幅広に設定されている」ということが重要です。入校前に振替受講の方法や期間は要チェックです。

 

・養成講座を受講しながら、おすすめ就職情報を集める

日本語教師のデビューは、「国内でするか?」「海外でするか?」「非常勤講師か?」「常勤講師  か?」「関西か?」「関東か?」をネット等でチェックすることも大事で、ワクワクする作業ですね。「1年だけ、ベトナム行ってみようかな?」「台湾、行ってみたかった!」「タイは、旅行した時、最高に楽しかったなあ」とかも考えながら、日本語教師としてのデビュー先を考えてみてください。KEC日本語学院では、養成講座受講中から就職情報提供や就職相談を実施しています。

どうして日本語教育能力検定試験の勉強をするのか。

こんにちは。

もうすぐ年に一度の日本語教育能力検定試験があります!

この試験は、合格率が20%前後と言われている試験ですので、ある程度の期間勉強をする必要があります。

しかし、受験勉強を続けていると、弱気になったり気が抜けてしまう時期もあると思います。

そんな時は『学習動機』がとても大切です。

 

皆さんは、どうしてこの試験を受験しますか?

合格証書を手にしたら、その先にどんなことがしたいですか?

日本語を教えている理想の自分をイメージして、学習のモチベーションを保ちましょう!

 

最初は、日常で何の不自由もなく使っている日本語の勉強に戸惑うかもしれませんが、日本語を全く知らない人に教えるためには、文法の規則や発音の際の口の中の舌の位置など知識が必要になります。

 

参考書や問題集を使って受験勉強をしていると、何のために勉強しているのかがわかりにくくなるときがあると思います。その際は、「日本語を知らない学習者と向き合ったときのこと」を想像し、知識を現場で活かせるものにしていきましょう(^^)/

今している一つ一つの勉強は、教壇に立った時に必ず役に立つものです。

 

受験勉強が1日の試験のためだけではなく、皆さんのその先にある夢を叶えるものになることを願っています。

「就職できる、日本語教師への道④」

 

ネガティブな「あるある不安」をポジティブに変えましょう!

 

①実は、日本語しか話せない。

⇒日本語を直接法で指導します。つまり、日本語を日本語で教えるのです。例えば、私たちが、アメリカに語学留学に行く場合、英語を英語で学びますよね。同じ感覚です。

 

 

②人前で、長時間話せるか自信がない。勉強を教えた経験がない。

⇒誰でも、話す内容が頭の中になければ、話せないものです。なので、授業で取り扱う内容を事前に準備しておけば大丈夫です。日本語学校で毎年、毎年、教科書が変わることはないので、まずは、ひととおり準備しておけば、翌年からスムーズに授業準備できます。

また、指導経験の無い方がほとんどですので、KECでは実践演習46回、教育実習12回で模擬授業練習をしっかり、積んで即戦力として実力をつけて戴きます。

 

 

 

声を荒らげる

皆さま、こんにちは。KEC日本語学院、七色の語り部こと、学院長の磯部です。

 

突然ですが、「大きな声を出すこと」を何と言うかご存知でしょうか?

そう、「声を荒らげる」ですね。ではこれ、何と読むでしょうか?

 

1「声を荒(あ)らげる」

2「声を荒(あら)らげる」

 

正解は、なんと!

2「声を荒(あら)らげる」なんです!ご存知でした?

 

文化庁の「国語に関する世論調査」によりますと、本来の言い方とされる「声を荒(あら)らげる」で使う人はわずか11.4%だそう。間違えて覚えている方が圧倒的に多いですね。

 

そんな日本語を改めて見直してみたい方、そして日本語を外国人へ教えてみたい方、日本語教師の資格を取って、国内・海外で日本語指導をお仕事にしてみませんか?

 

まずはお早目に相談会、説明会にお越しになられ、ご検討ください。

 

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