国家資格化で何が変わる?日本語教師の資格に関する最新まとめ

こんにちは!日本語教師養成講座のKEC日本語学院です!

今回は、これから「日本語教師を目指そう!」と思っている方のために、国家資格化された日本語教師資格(登録日本語教員)について解説します。

資格を取得して日本語教師として働きたい方にとっては、「何が変わるの?自分にどう影響があるの?」というポイントが気になるところ。

ぜひ最後までチェックしてくださいね。

■国家資格化で、何が変わったの?

まず、認定日本語教育機関(法務省告示校)で日本語教師として働くために必要な資格について、今回の制度変更で何が変わったかをざっくり整理します。

国家資格化する前の要件

 ①学士以上の学位を有し、日本語教師養成講座420時間養成講座を修了する

 ②大学や大学院で日本語教育を専攻または副専攻

 ③日本語教育能力検定試験に合格する(対象期間:2024年3月末迄)

これまでの要件では、教育実習が必須ではなかったことが大きなポイントといえます。そのため、教育実習を行う養成講座や大学のカリキュラムなどを受講せずとも、日本語教育能力検定試験に合格すればよいことになっていました。

日本語教育能力検定試験には学歴や経験などの受験資格がなく、誰でも受験することができたので、独学で試験を突破し日本語教師になるというルートもありました。

 

2024年国家資格制度がスタートして変わったこと

新しい資格名は「登録日本語教員」です。

特に「認定日本語教育機関」という文部科学省が認定する教育機関(例えば留学生を受け入れる日本語学校など)で働く場合、2029年4月以降はこの登録資格を持っていなければならない、という条件が出てきています。

(なお、2029年3月までは経過措置期間のため、国家資格化前の要件※前記の①~③を満たしていれば「認定日本語教育機関」での勤務が可能です。)

最も旧要件との大きな違いは、実践研修(授業見学や模擬授業などの教育実習)が必須となった部分です。

新制度での資格取得のルートについては、次の章で詳しく解説します。

 

要チェックポイント

国家資格制度は既にスタートしましたが、2029年3月までは経過措置期間となっています。

この期間内であれば、国家資格を取得しなくても、前記した①~③の国家資格化前の要件を満たしていれば「認定日本語教育機関」で勤務することができます。

ですが、そもそも国家資格「登録日本語教員」を持っていなければ「日本語教師」になれない、というわけではありません。

たとえば、認定日本語教育機関ではない日本語学校、フリーランスとして独自にレッスンを行うといった場合には、資格がなくても日本語教師として働くことが可能なケースもあります。

ただ、「これから日本語教師としてキャリアを積みたい」「日本語学校でちゃんと働きたい」と思うのであれば、自分のスキルの証明や、働く場所の選択肢が広がるという意味でも資格を取得しておいて損はないといえます。

 

■これから目指すあなたへ:国家資格の取得ルートは?

では、資格を目指す具体的な“道筋”を見ていきましょう。あなたの状況(学生、社会人、未経験)によって「どのルートを選ぶか」が変わってきます。

 

主なルート

いくつかのルートがありますが、大まかに分けると、「養成機関ルート」と「試験ルート」の2つになります。

・養成機関ルート

 「登録日本語教員養成機関」で所定の課程を修了後、「登録実践研修機関」を修了する、もしくは両方の登録を受けた教育機関で所定の課程を修了する。いずれもその後、日本語教員試験の「応用試験」に合格後、登録申請。

この場合、日本語教員試験では基礎試験が免除され、応用試験のみの受験となります。

例えば、大学・専門学校等で「日本語教員養成講座」を受講する場合はこのルートに当てはまります。

「登録日本語教員養成機関」だけの登録を受けている機関もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

両方の登録を受けた期間であれば、一貫して実習までのカリキュラムを受講できるのでおすすめです。

 

・試験ルート


上記のような養成機関を経ずに、いきなり試験(「基礎+応用試験」)を受け、その後に実践研修を修了して登録申請、というルートもあります。

独学で自分の都合に合わせて勉強を進められるので比較的自由度は高いですが、登録実践研修期間に通う必要があります。

人に頼らず自分の力で何とかする!というタイプの方には向いているかもしれません。

 

・2033年までの経過措置(Cルート)

上記の2つ以外にも、期間限定で経過措置として、いくつかのルートが設けられています。その中でも、新たに資格を取得する方向けのCルートでは

学士以上の学位を有する方で、教育実習なども含まれた「必須の教育内容50項目」に対応した日本語教員養成課程を修了後、日本語教員試験の「応用試験」に合格し、登録申請する、というルートがあります。

参考: https://www.jpns.kec.ne.jp/touroku-japanese-teacher.html

さらに2029年3月末までは、経過措置期間のため、「学士以上で『必須の教育内容50項目』に対応した日本語教員養成課程を修了」の条件を満たしていれば、登録日本語教員資格がなくても日本語学校等で勤務ができます。

実践研修と基礎試験が免除となるため、学士以上の学歴がある方にとっては、このルートが現状では最も効率が良いといえます。

 

ここがポイント

・登録日本語教員には 年齢・学歴・国籍・母語などの条件はありません。

つまり、誰でもいつからでも挑戦できる資格といえます。

・国家資格化にともない実践研修=実習が要件になっています。

座学だけでは“登録日本語教員”にはなれません。講座選びの際には“実習(教育実習・授業見学)あり”かをチェックしましょう。

・大卒以上なら、経過措置を使うのがお得

2033年まで設けられている経過措置Cルートを活用すれば、最短ルートで資格取得ができる!

 

■ “これから”どう動く?あなたのアクションプラン

最後に、これから日本語教師を目指すあなたにとって「今すべきこと」を3ステップでご提案します。

 

  1. 情報収集を徹底
    • 日本語教師として働くため、自分はどのようなルートを取る必要があるのか把握しておきましょう。
    • 養成講座の受講を検討しているなら、学院・スクールの資料請求をして、「実習内容」「登録機関かどうか」「試験免除の有無」などを比較しましょう。
  2. 自分なりのルートを決める
    • たとえば、大卒でなるべく早く日本語教師になりたいなら、対象の講座を受講し、まずは日本語教師になる(経過措置2029年3月迄)。そして経過措置Cルートを利用して日本語教員試験を受験する。
    • また「時間の制約がある、費用を抑えたい」という場合、まずは試験ルートで挑戦してみる、という選択もあります。
    • 最後までやり遂げるためにも、自分のライフスタイル(仕事・家族など)にあわせて無理のない計画を立てることが大切です。
  3. 養成講座を申し込む前に確認しておくこと
    • 講座が「登録日本語教員養成機関」または「登録実践研修機関」に登録されているか。
    • 実習(教育実習)があるか、その実習先の概要。
    • 「一般教育訓練給付制度」や「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象になるか確認。対象の場合は申請方法などを確認しておく。

 

■最後に …

「日本語教師っていいな、やってみたいな」と思ったあなたにとって、国家資格「登録日本語教員」ができたことはチャンスでもあり、もしかすると準備のハードルが少し上がってしまったかもしれません。

ですが、国家資格を取得することは、これからのあなたのキャリアにとって大きな一歩です。迷ったら、まずは情報収集から始めてみてください。

ぜひ、この機会に日本語教師という魅力あふれるキャリアに向けて一歩を踏み出しましょう!

 

■【就職に強い!】日本語教師養成講座ならKEC日本語学院

KEC日本語学院の日本語教師養成講座は、これから日本語教師になって国内外問わず現場で活躍したい方におすすめの講座です。

 

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KECでは最大12名の少人数だから、受講生に向き合った個別の指導が可能です。

 

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日本語学校・機関の採用試験は、模擬授業の良し悪しで決まります。つまり、授業ができることは、就職活動で非常に有利です。

一般的な養成校は模擬授業が数回〜10回以内が多いのに対して、KECでは現場と同じ形式の模擬授業を、カリキュラムの中で50回以上経験できます。

初めての方でも就職後に即戦力として活躍できる、圧倒的な実践量がKECの特徴です。

 

③就職・転職支援が強い!

KEC修了生を求める国内外の日本語学校・機関からの求人情報が届き次第、受講生の皆さんに配信しています。

また、受講生には就職活動の際の履歴書フォームの提供・添削、国内外の日本語学校・機関の受験情報の提供、試験対策や模擬授業の事前チェック、推薦状の作成などサポート体制も充実。

ありがたいことに、日本語学校様からは過去に就職したKECの修了生を高く評価していただいています。「KECの生徒さんはすぐにほしい!」と嬉しいお声をいただいており、求人情報が集まりやすいのもKECの強みです。

 

④卒業後も手厚いサポート!

KECでは最長3年間無料再履修や、再就職の支援など修了後のサポートが手厚いのが特徴です。

実際に現場に立って、壁にぶつかった時でも頼れる場所があるのは嬉しいですよね!

 

⑤現役プロ講師陣

40カ国以上の外国人を指導した経験を持ち、現場を知り尽くした講師が指導します。

現役の日本語教師が教える講座だからこそ、実際に現場で活かせる知識や技能を身に付けることができ、就職についてのアドバイスも受けられます。

 

⑥オンラインでも双方向授業

KECはオンライン講座も本気です!よくある録画教材や授業を一方的に視聴するのではなく、質疑応答が可能な形式の「リアルタイム双方向オンライン授業」で通学と変わらない環境で受講することができます。

また、授業は全て録画、後日動画配信しているので、何度でも繰り返し学習が可能です。

 

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これまでの修了生の体験談はこちら

https://www.jpns.kec.ne.jp/taikendan.html

 

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東京・新宿校 https://www.jpns.kec.ne.jp/school_shinjuku.html

 

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兵庫・神戸校 https://www.jpns.kec.ne.jp/school_kobe.html

 

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