日本語教師の声

こんにちは。

KEC日本語学院の大前です。

皆さん、英会話スクールに通ったことはありますか?

もし通ったことがあるなら、先生はどこの国の方でしたか。

女性でしたか、それとも男性でしたか?

その方は何歳ぐらいの方でしたでしょうか。

どんな声で話しかけてくれましたか。

聞きやすかったですか?

聞きにくかったですか?

私たちが語学の勉強をするとき、一生懸命相手のことばを聞き取ろうとしますね。

同じ日本人同士の会話なら、相手がもごもごと話していたら、聞き直すと思います。

ところが、相手がネイティブ話者となるとどうでしょう。

相手がもごもごといっているのか、自分の理解力が低いのか、はたまた聴解能力が低いのか、いったい何が原因なのか、正直判断できないときがあります。

日本語の授業では、教室が大きければ、大きいだけの声量が必要となります。

また声は年齢によってもかわりますね。

年齢が高くなれば声は比例するように低くなっていきます。

高過ぎるなと思う場合は、少し低めに、

低すぎる場合は特に子どもには聞き取りづらくなってしまうので、

意識して高めの声を出すようにしてみましょう。

そういう私の声も、年齢のせいで、だいぶ低くなってきています。

それに輪をかけるようにかすれてもきているのですが、、、

語学教師の発声はそのまま生徒の発生のお手本になるものですから、

気をつけて、言葉を話すようにしてみましょう。

教師であるとき、いつも通りのあなたでいることはとても素晴らしいことですが、

生徒にどのようにうつっているかを気にすることも大切です。

声も同じなんですよ。

あなただけの声を少し聞こえやすいように、生徒に気持ちが届くように

話してみてはいかがでしょうか。

これからの日本語教師

こんにちは。KEC日本語学院新宿校の関です。
もうすぐ日本語教育能力検定試験ですね。
受験される方、勉強は順調でしょうか?
受験票も届きましたか?
朝・晩涼しくなってきましたので、体調管理にも十分お気をつけくださいね。

さて、今回は「日本語教師体験セミナー」でもお話させていただきましたが、これからの日本語教師のお仕事についてお話をさせていただきます。
令和元年6月に「日本語教育の推進に関する法律」が公布・施行されました。
そして令和2年6月に「日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針」として、その方針が策定されました。

その方針の第2章「日本語教育の機会の拡充」で、

(1)国内における日本語教育の機会の拡充
幼児・児童・生徒等、留学生、被用者等、難民に対する日本語教育、地域日本語教育

(2)海外における日本語教育の充実
外国人等に対する日本語教育、海外在留邦人・移住者の子等に対する日本語教育

と書かれています。

特に、「幼児・児童・生徒等、被用者等、地域日本語教育」のところが注目すべきところではないでしょうか?
日本語学校(留学生)では、きちんとした資格を持った先生方が指導されていますが、これまで多くのボランティアの方々に頼っていたのが、まさにこの部分だと思います。
(もちろん全てではありませんが)
「日本語教師はボランティアばかりでプロは少ない」という意見は、これが根拠となっています。

新しい国家資格「公認日本語教師」も創設されますし、このボランティアに頼っていたところに、今後は資格を持ったプロの日本語教師が指導していく流れになるかと予想されます。
これまでKECにも、「外国籍の子どもに日本語を教えたい」という希望を持った方々が数多くいらっしゃいました。
ご希望通りそういう仕事に就いている方もおられますが、やはり少なかったです。

日本語教師の資格を取得した後、日本語教育が必要な様々な現場、様々な方に指導ができるようになる。
考えるとワクワクしてきます。
そしてできれば報酬もきちんと…

もちろん、そのためには教師もしっかりと勉強し、身に付けないといけないことが沢山あると思います。
その大事な部分を養成講座でしっかりと伝えて行ければと思っています。